夜はCGの時間

ゲームのデザイン仕事を生業にする筆者が、色々なツールのちょっとしたネタやTipsなどを投稿、まとめる備忘録ブログです。

【Unity】リピート感なしのテクスチャマッピングの再現【Blender】

以下の動画を見て『天才すぎる』となった。

www.youtube.com

 

これはぜひとも真似したい。

 

Blenderの解説だが、UnityのShaderGraphでも再現できそうな気がしたので試してみた。

おそらくUE4でもできるが、今回はUnityのみ。

 

結果は、『劣化気味だができなくはない』といったいったところ。

f:id:Magotarou:20220206003116g:plain

 

以下、簡単な内容説明。

使用バージョン:Unity2021.2.9f1

 

使用したテクスチャは以前の記事で紹介したPoly Haven様から。

mago.hatenablog.com

 

テクスチャへのリンクは以下。

polyhaven.com

 

 

ShaderGraphは動画を参考に再現しただけなので、詳しい解説はなし。

f:id:Magotarou:20220206000653p:plain

 

最初に劣化気味と書いたが、問題点はUnityのVoronoiNodeにある。

UnityでLerpのマスクに使用しているVoronoiテクスチャは、Blenderでは【Distance To Edge(端との距離)】を使用している。

しかしUnityにはボロノイの種類が少ないためそれが再現できない。

f:id:Magotarou:20220206001519p:plain

Distance To Edgeで生成されるVoronoiテクスチャ

f:id:Magotarou:20220206001730p:plain


このテクスチャで合成したテクスチャの境界をしっかり隠せるのが重要で、UnityのVoronoiNodeだとどうやっても境界線が消しきれなかった。

 

努力の跡

f:id:Magotarou:20220206001949p:plain

 

だがまあ、結構十分な成果は出たと思う。

適用前

f:id:Magotarou:20220206003357p:plain

 

適用後

f:id:Magotarou:20220206003420p:plain



惜しかったのは、海外の方でCustomFunction用に【Distance To Edge】的なVoronoiを作っている方がいたこと。

Unity Shader Graph custom node for precise voronoi borders · GitHub

 

記載ではUnityのVolonoiと形状が一致するとあったものの、使用しているUnityでは形状が一致しなかった。

おそらくUnityのバージョンが進んでアップデートが入ってしまったのだろう。

 

何が言いたいかというと、Volonoiノードの機能強化してくださいUnity様。